【書評】オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方

ざっくりまとめてしまうと、Rubyでの例示コードが載っているオブジェクト指向設計の本。

オブジェクト指向設計の全般を、重要なトピックスに絞って各章で解説して行っている感じ。例示コードがあるのでRubyを読める人であれば分かりやすいと思われる。ただし、一部のコードではRuby寄りの言語機能を使用しているので、多言語のみの人はその部分が分かりにくいかも。オブジェクト指向設計からの例外は最終章のテストコード周り、ここはテスト駆動開発寄り。

総括的に言えば初級〜中級者向けで、オブジェクト指向設計の原則的な部分をざっくりとまとめ上げられている感じ。ただあくまで総括的なので、もっと深く理解しようと思ったら別の書籍、例えば「アジャイルソフトウェア開発の奥義(第二版)」や「オブジェクト指向入門(第二版)」やデザインパターン関連の本を参照する必要がある。

逆に言えば上記のような本の内容をある程度理解している、もしくは既に所持していて根性入れて読んでいる/読む気があるのであれば、所持する価値はRubyでの例示コード部分に同価値を置くか、といった感じになる。

でも、頑張って訳してあるしいい本ですよ。教育用にもいいかも。

 

 

オブジェクト指向入門 第2版 原則・コンセプト (IT Architect’Archive クラシックモダン・コンピューティング)

オブジェクト指向入門 第2版 原則・コンセプト (IT Architect’Archive クラシックモダン・コンピューティング)

 

 

オブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践 (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

オブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践 (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

 

 

アジャイルソフトウェア開発の奥義 第2版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技

アジャイルソフトウェア開発の奥義 第2版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技

 

 

 

書いた:EmacsでのElixir開発環境

 

プログラミングElixir

プログラミングElixir

 

プログラミングElixir届いたので、冒頭読みつつ環境整備した。

qiita.com

イントロ終わったので、続きはまた明日

Kindle Unlimitedを2週間使った感想

Kindle Unlimitedを使い始めて2週間強が経過しました。サービス自体は快調に使用しています、むしろ使いすぎて購入済み本がおろそかになるレベル(笑)。

前回エントリー

で、読み放題後の行動についてなんとなく考えて見ましたが、その後の自分の行動を振り返り。

サービス加入から昨日までで読んだ本は大体

・漫画:80冊強

・小説:2冊

・ビジネス書:10冊強

・雑誌:3冊

・その他:数冊(忘れた)

と言った感じになってます。冊数が多いのは現在暇人で昼間も読書時間に充てられるからなので参考値程度に(笑)。あと漫画が圧倒的に多いのは、自分の好きな寿司漫画が81冊読み放題になっていたおかげで、貪欲に読み進んでいた結果です。これが無ければ、もっと漫画の比率は低かったと思われます(しかし、寿司が食いたい)。

そんな中を振り返ってみると

1.読み放題対象の本であれば、読み出すまでの敷居が低い

実際、購入してとなると二の足を踏む系(特に流行系のビジネス書とか)の本でも、躊躇無く読みはじめられます。そして「合わないな」と思ったら即座に次の本に移れます。

2.ちょろちょろと知識を漁るのに丁度良い

1で書いたような感じで、パラパラと関連本を斜め読みしていけば、結構いい感じで知識は拡充されていきます。その上で深掘り出来る本があればなおよし。そこまで行かなくても当面の知識は補えそうな感じ。図書館でパラパラ本を斜め読みしている感覚に近いです。

3.雑誌が気軽に読める(好みが合えば)

普段買っている雑誌が読み放題対象であれば、(将来の保証は出来ませんが)文句なくお勧め出来ます。僕の場合、数タイトル対象で最新号も即座に読み放題となっているので、今の所これだけで月額の元が取れています。その上でどうしても保存したいなどの欲求があれば紙媒体で買えばいいかな、という感じです。

 

2週間強使ってみた感じでは、自分は上記3点のような行動と感想になりました。タイトルは結構移り変わりそう(実際変わっている)ので、将来にわたって行なのかは分かりません。

やはり現在のイチオシは雑誌ですね。その上で数冊適当に読めればよいサービス、と現状自分はとらえています。

Kindle Unlimitedで変わる(かもしれない)読書行動

Kindle Unlimited、加入して数日目ですがかなり有用に使用してます。色々と普段はあまり手に取らないような雑誌を読み散らかしたり、あとは漫画と仕事系の本を少々。

そんな中でふと自分の行動を省みて思ったのですが、やはり定額だと「本を読むことへの敷居が低くなっている。特に、普段手に取らない系のジャンル」って傾向が見て取れました。

対象タイトルであればあっという間に読めるようになるので、取りあえず利用してみてざっくりと眺めてみる。気に入れば精読してみる。気に入らなければ利用終了。ってサイクルが回しやすいです。元々自分が活字中毒の傾向が強いのもありますが。

上記のような感じなので、自分の視野を広げて行くのに、とても有用だなと感じています。流石に逐一買っているとお金が持たないですが、読み放題のおかげで新しい分野への心理的ハードルが凄く下がっている感じです。そんな中で掘り下げたいと思った分野なんかは、別途読み放題対象外で買って保持すれば良いわけですし。

なんて事をふと思ったりしました。でも、出版してる方はマネタイズ大変なのかもですね。。。大手出版社も加わってきてくれる流れになると利用者としては嬉しいのですが。

Kindle Unlimitedで個人的におすすめの漫画(江戸前の旬)

※2016/9/20追記

現在は対象の巻数がぐっと減って30数巻の模様です。また、一時期全巻対象外になったので今後も変動する可能性があります。

 

いやぁ、Kindle Unlimited始まりましたね。

噂が出てたぐらいから、KindleVoyageのストアに、たまにUnlimitedのウォーターマークが浮かぶのでいつ来るかと待ち受けていたのですが、案外早くやって来ました。

今朝発表されて数時間、対象タイトルを見回していましたが、この漫画が(全巻では無いにしろ、数十巻)対象になっていたので、加入を決定しました。

 

 

 ※全巻Unlimitedではないので要注意!現在は81巻までUnlimited対象の模様です。

 昔、雑紙やコンビニ用コミックなんかでちょいちょい楽しく読んでいたのですが、いつのまにやら巻数がえらい事になってます。

 

端折って説明すると、「銀座の小さな寿司屋を舞台にした人情と成長の物語」って感じですが、寿司に関する蘊蓄も結構細かく書かれていて(食いしん坊的に)知識が増えて嬉しい漫画でもあります。ただ、読んでいるととても腹が減るわ寿司が食いたくなるわってなるので要注意メシテロ漫画でもあります(笑)。

こいつを月に4冊ぐらい読めば、金額的には元が取れる感じです!もし加入した方で、寿司と漫画が好きな方は一読されてはいかがでしょうか。

久しぶりの充電期間到来

1年ほど前に

こんな感じの記事を書きました。が結局挽回は出来ず、信を置いていた偉い人も居なくなってしまったので、離脱することになりました。というか、これを書いている時点でもう離脱し終わっているのですが。

各方面ご挨拶には行けません(行かせて貰えません)でしたが、今後のご活躍をお祈りしております。

しばらくは充電しつつ自分を鍛え直しますか、という感じで割とお気楽かつ前向きな精神状態で、今月は過ごそうと思っています。

取りあえず溜まった本をどんどん消化しつつ、アウトプットもどんどんやろうっと。

蓄積した経験のお返し

最近、割と社外の(自分より)若い人達と交流する機会がぼちぼちあるのですが、色々と苦しんでいる話を聞くと「あぁ、そういう所で躓いたり苦しんでたりするんだ。周りに教えてくれる人はいなかったのかな?」ってシチュエーションによく遭遇します。

まぁ、この業界は割と無茶な所も多くて「未経験者歓迎」って感じで入ってくる、それまであまりシステム開発に縁の無い人も結構な割合で飛び込んできていたりする所が、インターネット普及の少し前当たりから目立つようになりました。というかこういう釣り文句自体はもっと昔からかな。

それでも二十数年前ぐらい(まだパソコン通信世代の頃)は、それで飛び込んでくる人は縁故関連か、趣味でパソコンを触っている(=趣味でプログラム経験がある)人の方が多かった訳ですが、インターネット普及後には「プログラムって何?」って人も大分増えてきたように思います。そうなってくると昨今の人達の”上司”も経験が無いまま、なんとなく仕事をこなしている人の割合も増えてくるし、また企業にも余力がないせいか、指導(あえて教育とは言わない/言えない)をしてくれる人に恵まれる確率が格段に落ちているように見受けられます。

 

僕が就職(未経験者/趣味でプログラムを書いていた)した時は振り返ってみると、この上なく運が良く、孫請けまで派遣された先の上役というか担当にとても恵まれて、システム開発の1からを叩き込まれました。

プログラム自体は組めたのですが、上役に(今考えると簡単な)仕様を渡されて「それをどういった流れで書くか」「エラー処理はどうするのか」ってのを、紙上(A0方眼紙)で延々と書かされました。それがきっちり書けないと、そもそもコンピュータに触らせてすら貰えませんでした。

それが出来るようになってくると、ステップアップとして「このシステムの価値は」「このお客さんは何を求めているか」「これをもっと流用しやすくするにはどうするか」などなど、諸々指導されつつ案件をこなしていく毎日でした。ここでシステム屋としての根本的な考え方や行動、色々なメソッドを叩き込まれました。結構仕事はハードでしたが、幸せな数年間だったと思います。

 

とても数少ない僕が上司的な立場で関わった新人さんには、この期間の事を思い出して(当時よりは割とソフトに)教育をしてみましたが、概ね好評だったと感じています。その方々が今でも一緒に酒を呑んでくれるのは、密かなうれしさがあります(笑)。また順当に育って行き、今では色々と教えて貰う事も多くなりました。とてもありがたいことです。

そんな経験と冒頭に書いたような状況から、この業界に対して何らかお返し出来ればなぁと最近漠然と考えています。取りあえずは断片でもよいのでBlogなどに書き出して行きますかね。あとはどこかの組織で「よい文化」を作るお手伝いなど出来ると良いのですが。

 

P.S.最近見つけた以下の本、Tipsが色々とまとまっていてよいと思いました。これだけ幅広くTipsを集めてある本は(日本語版では)類書を見たことがないので貴重だと思います。