会社の状態は情報の流通度合いで分かる

主に僕が勤務したことのある中小企業レベルの話。
 
会社の状態が良い時は良い情報も悪い情報も、上から下、下から上へとよく流れる。反対に状態が悪い時は情報の流れが悪くなる傾向がある。なぜ、こういった現象が起こるのだろうか?
 
1.信頼度の増減
お互いの信頼度が高くなれば色々とざっくばらんに相談したり他部署や第三者的な立場の人にも意見を求めたりとコミュニケーションが活発になる。こうなると仕事も概ね好循環になるのでこの状態に拍車がかかる。
逆に信頼度が落ちればコミュニケーションをしなくなる。また「信頼できない奴に情報を流してはいけない」という心理も働く。上を信頼していない社員は「どうせ怒られるだけ、自分たちでやるしかない」と考え報告が上がらず、下を信頼していないマネージャは「どうせあいつらに言っても分からん」と情報を流さなくなる。これでは業績が下がるのは必然と言える。
 
2.社員の自信
社員一人一人に自信があれば、仕事のコツや業務知識を同僚に教えるのをためらわない。その方が結果的に自分の成果が出るのも分かっているし、何より自分に自信があり「自分の価値は知識の量ではない」事を理解しているし、上司の評価も同様だからだ。
逆に自信が無くなると「この知識を渡したら自分の仕事が無くなるかも」という思考が働き、同僚に知識の共有はせず仕事を個人で抱え込む。こうなると雰囲気がギスギスしてくるし、情報の連携もされないので仕事の質が落ちるし、失敗も多くなり、また自信がなくなっていくという悪循環に陥る。
 
書いていて実に当たり前の事を書いているなと思ってしまったが、実際この2つが引き金になっている事が多いように思う。事の本質は別の所にあって、そこから引き金が引かれているのかもしれないが、そういった立場になったことがほぼ無いので詳しくはよく分からない。ただ全体的な雰囲気で「寛容さ」が減ってるなと感じた時に起こりやすい気はしている。