ノイズは明示的に除去しよう

色々観察していると、自身が不快になるものをわざわざ視界に入れて不愉快だと文句を言ったり怒ったりしている人がいる。まるで冗談のようで、当人は意識していないのかもしれないが、実際にいるのだ。
 
一番分かりやすいのはテレビを見て文句をブツブツ言ってる人だろうか。昔は自宅か飲み屋ぐらいしか見る機会は無かったが、今はTwitterなど技術が発達したおかげで見かける機会が増えた。対象にもよるが、そんなに怒ったり文句を言っているならチャンネルを変えるかテレビを消すかすればいいと思うのだが、そうしない所をみると実は怒りや文句はポーズで本人は楽しんでいるのかもしれない。まぁ、概ね当人で完結しているので回りへの害は少ない。可愛いものである。
 
上記は一例だが、世の中には色々な情報が溢れている。一世代前はテレビが主だったが、今はインターネットの普及でここからの情報も結構増えている。特に一世代前は無かったSNSからの情報やメッセージングによる情報など「こちらから反応したくなるもの」「反応が気になるもの」「反応が期待される(と思い込んでいる)もの」新しいタイプの情報も氾濫している。
 
あまりに情報が多すぎて、そのまま放っておくと「欲しい情報」や「必要な情報」に到達する事が困難になってしまったり、「情報に反応する」事に時間を取られてしまって、「本来必要なこと」や「本来やるべき事」に割り当てるべき時間がどんどん削られてしまう。これではやりたいことも進まないし、精神も疲れてしまう。
 
こういった事態を避けるために「明示的なノイズの除去」はこれからの時代不可欠なスキルであろう。「この情報チャンネルやその反応時間は本当に必要か?」という問い返しを定期的に行い、「不必要なものは容赦なく捨てる」ぐらいにして行く事が必要である。