【書評】「あまのじゃく」に考える
要約すると「物事の考え方や捉え方」「自分の精神的な立ち位置の置き方」について書いてあります。
一章から強烈に”「自力で考えない人」は、生きていないも同然”という表題で始まります。
ここでいう「自力で考えない人」というのは「テンプレートに従ってしか考えられない人」「そもそも思考停止している人」の事を指しています。ならば「自力で考える人」というのはどういう人かというと「自ら問いを立てられる人」「どんな些細なことでも、誰も考えたことが無いような考え方で考える」人という感じで定義されています。
そして、上記のように考えると「人とは違っている(周りから見て)異物感のある自分」の発見につながっていきます。本来は「人はそれぞれ異質」なはずなのに「ある程度同質な人」が固まって小さな世界を作り異物排除し、これが世の中の閉塞感に繋がっているのでは無いかと推察し、「お互いの異物感」を認め合って暮らしていける社怪になればいいな、と結んでいます。
自分の考え方や物事の捉え方、生きていく上での立ち位置などに思いを巡らせて読むと、心の中がすっきりとします。
なんとなく閉塞感を感じている人、周りとの差違を感じている人などは一読の価値がある良書です。なんとなく心が疲れているな、という人は読んで損は無いかと。
「あまのじゃく」に考える: 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず (単行本)
- 作者: 平川克美
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 単行本
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