「組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術」の再演を聞きに行ってきた
先週金曜日、渋谷VOYAGEさんで開催された「組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術」の再演に行ってきた。
Takuto Wada (@t_wada) | TwitterさんとV (@voluntas) | Twitterさん。オリジナルが大変好評だったので、急遽再演が決まったらしい。
@t_wadaさんの講演内容は
こんな感じ。
細かい内容の雰囲気はググるとTwitterのまとめが出てくるのでそちらを見て貰うと雰囲気が分かると思うが、ぐっと大略してしまうと
- テストを書く対象エリアはプロジェクト(プロダクト)ごとに異なる
- 無理にテストを網羅しようとしない
- いきなり全員で始めない
- 効果的な部分からテストを書いていく
- ユニットテストにこだわらない
- 対象領域のコストとヤバさで書き始める優先領域を決める
- 静的テストとE2Eテストを上手く活用する
- テストの「再現性」「繰り返し可能性」「独立性」にはこだわる
- 無理にお題目や教科書、他人の芝生にこだわらない
といった感じで大枠からある程度細かい部分まで話して頂けました。内容的は全般的に同意、共感が得られるものばかりでした。
あと重要な事として
テストを書く文化を根付かせるには、年単位で時間がかかる
テストは品質を上げない。ただし品質が分かるようになる
ってとこ。継続は力なり。無理して頑張ってしまうとあっという間に心が折れるか力尽きてしまうので、まずは小さく効果がある所から徐々に始めましょうって感じ。
続いてVさんの
こちらはVさんが開発している転送サーバ系プロダクトをテストする際の話。ネットワーク系のプロダクトは出来合いのテストツールやフレームワークはみかけないので自前で作るしか無い(特に異常系)との事。聞いてるだけで大変さが伝わってきました。
そもそも僕がこのイベントに参加しようと思ったのは「文化」ってキーワードがあったからです。Twitter上などではちょいちょい「開発組織の文化」について目にすることがあるものの、現実では「文化を根付かせる」って話や感覚を共有出来る事は非常にまれなので、このイベントに参加したら話が通じそうな人と会えたりするんじゃないかなと思っての参加でした(もちろんテストについても興味シンシンでしたよ!なかなかこういった「生の声」は聞けないので)。
この思惑は当たり、懇親会の時間に少ない人数ではありましたが数人の方と情報や意見交換、雑多な話などをさせて頂く事が出来ました。今の所属組織はいつの間にか開発寄りの人間が非常に少なくなってしまったので、こういった場に飢えていたのかもしれません(笑)
なんにせよ、僕にとってはとても有意義なイベントとなりました。
t_wadaさん、Vさん、主催して頂いたにしごおり (@_nishigori) | Twitterさんはじめ管理者の方々、ピザと飲み物を提供してくれたVOYAGEさんにこの場を借りてお礼申し上げます。