【書評】オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方

ざっくりまとめてしまうと、Rubyでの例示コードが載っているオブジェクト指向設計の本。

オブジェクト指向設計の全般を、重要なトピックスに絞って各章で解説して行っている感じ。例示コードがあるのでRubyを読める人であれば分かりやすいと思われる。ただし、一部のコードではRuby寄りの言語機能を使用しているので、多言語のみの人はその部分が分かりにくいかも。オブジェクト指向設計からの例外は最終章のテストコード周り、ここはテスト駆動開発寄り。

総括的に言えば初級〜中級者向けで、オブジェクト指向設計の原則的な部分をざっくりとまとめ上げられている感じ。ただあくまで総括的なので、もっと深く理解しようと思ったら別の書籍、例えば「アジャイルソフトウェア開発の奥義(第二版)」や「オブジェクト指向入門(第二版)」やデザインパターン関連の本を参照する必要がある。

逆に言えば上記のような本の内容をある程度理解している、もしくは既に所持していて根性入れて読んでいる/読む気があるのであれば、所持する価値はRubyでの例示コード部分に同価値を置くか、といった感じになる。

でも、頑張って訳してあるしいい本ですよ。教育用にもいいかも。

 

 

オブジェクト指向入門 第2版 原則・コンセプト (IT Architect’Archive クラシックモダン・コンピューティング)

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オブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践 (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

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アジャイルソフトウェア開発の奥義 第2版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技

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