伸びやかなプログラミングを伸ばす”n”つの方法(その1)

いくつまで続くかは分かりませんが、今までの自分の経験上「とてもやりやすい」もしくは「とてもやりやすかった」という例について、なんとなくまとめてみます。

 

イデアや技術について理解を示す

持ってきたアイデアや技術について完全には理解出来ないにしろ、努めて理解をしようとする。知識が足りない場合はその本人に1から10まで説明させようとは”せず”、自ら知識の収拾を行う。
その結果「なんとなく面白そうだな」と思えば裁量で承認を与えてゴーサインを出す。
 

イデアや技術について助言したり相談には乗るものの、主体は言い出した人に任せる

実際に進行するとなった場合でもまだ計画段階でも、アイデアに関しても技術に関しても適宜助言をしたり相談には乗ったりするものの、主体はあくまで実際に手を動かしている人とし、スポイルするような行動は取らない。むしろスポイルしに来る人を除外する”ファイヤーウォール”的行動をし、折角の芽が潰されないように日向に陰に目を配る。
 

無駄な会議を行わない

当人から「もう少しリソースが」「この人の知恵が」などの申し出が無い限り、基本その人に進行を任せる。不定期に会議を開催することもあるが、これは管理的な意味合いというより「そろそろ相談事とかあるんじゃなかな?」という雰囲気を嗅ぎつけての配慮であることが多い。無論”無意味な定例ミーティング”などは行わず、あくまでその案件の集中させる。
 

投下コストについてはざっくりと腹に落として承認する

投下コストに関しては「この期間中は月の工数のn割程度」のざっくり感で決定・承認する。多少増減したとしても、本来のタスクに影響が無ければ特に文句も付けない。
 

スケジュールはざっくりと

未知のものなので詳細なスケジュールなどはもちろん作らず、大まかにプロジェクト期間とマイルストーン、予定されている成果についてざっくりと決める程度である。
これで色々とやってみた結果モノになりそうであれば、溜まった知見のレベルで段階的に計画の粒度を細かくしていく。
 
 
取りあえずはこんなとこ。またいくつかまとまったら書きます。

 

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

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小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

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  • 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,黒沢 健二,松永 肇一,美谷 広海,祐佳 ヤング
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How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

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【書評】メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人

メカニックデザインで有名な大河原邦夫さんの本。特に有名なのはやはりガンダムかな(笑)

タイトルに仕事論とあるが半分ぐらいは大河原さんがどんな番組で何をデザインしてきたかのヒストリー的な内容。

あと半分が「どんな風にキャリアをスタートさせて、どんな流れで仕事をしてきたか」という仕事論的な部分となっている。

基本的なスタンスとして

・来た仕事は基本的に断らない

・仕事の対象となる作品のジャンルにこだわらない

・スポンサー優先で物事を考える

といった感じで仕事をしてきたらしい。本文中でも自分は「クリエイター」ではなくて「職人」だと言い切っている。このあたりは外からぱっと感じているイメージとは割と違う所かもしれない。

あと「仕事に対して、とても感謝している(ざっくり要約)」というスタンスも見習うべき所だなぁと反省した。

 

アニメ業界(特にスーパーロボット系)の歴史や、著名なデザイナーがどんなスタンスで仕事をしているかに興味がある人は読んで損は無いと思う。

 

 

 

 

 

【書評】ヘルシープログラマ

プログラマの健康についての考察と、健康維持のための情報やエクササイズについて書かれた本。

頭痛や肩凝りといった定番(?)の症状と、それに対応する為の方法なども書かれており、該当部分を拾い読みして実践するだけでも役に立つ。

エクササイズについても方法な種類が載っており、好みの物をピックアップして行っても色々と恩恵を受けられそうである。

巻末には日本語版のおまけとしてIngress(スマフォで行う位置情報ゲーム)の情報も参考として載せられている。無目的に歩くよりゲームを行いながら歩いた方が、より楽しくウォーキングを行えるのは確かだ。

 

プログラマだけではなく、机仕事が多い人全般にとって有益な情報が沢山詰まっている本。健康が気にかかる人は、一読の価値あり(もちろん読んだ後に実践も!)

 

 

ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

 

 

【書評】1万円起業 文庫版――片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法

随分前に出ていた1万円起業の文庫版が出ていたので購入してみた。

 

内容的には一言で言ってしまうと「スモールビジネスの始め方」的な内容。だが他の書籍と一線を画しているのは

・具体的な事例が豊富。

・シーン別のアドバイスが豊富

・軸足が「ビジネス」ではなく「自分自身がやりたい事」な点

・各章の最後にチェックリストがあり、読み返す場合もざっと復習しやすい

・著者自身の実践している

と言った点。

要は理論主導では無く実践主導で書かれた本であることと、この本自体も著者がこの本の内容を実践している一部(ややこしい)という点で、類似ジャンルの本と大分違った内容となっている。

 

内容的にも読みやすくなっているので、読書速度が速い人であればあっという間に読めると思う。また実際に実践するのであれば、各章のチェックリストは役に立つと思う。

 

別に起業を考えていなくても仕事や趣味にに応用できる点は多々あるので、現状なんらか問題を抱えている人や、何かヒントが欲しい人はざっと読んで損が無い本。

1万円起業 文庫版――片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法

1万円起業 文庫版――片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法

 

 

 

【書評】エクストリームプログラミング(新訳)

今現在では結構普及しているであろうアジャイルソフトウェア開発の原点と言える本。

旧訳本も出版された当時は結構な衝撃であった。こちらは原著第二版を元に新訳された内容となっている。

根本的な思想に変化は無いが、著者の実体験と新たなる考察から、より現実に即した内容となっている点が旧訳との大きな違いであり、細かい部分で「第一版では〜」と、その内容がどう変化したかについてコメントをつけながら記述されている部分も多く散見される。

 

アジャイルソフトウェア開発関連も、実際の導入に一段落した感はあるし、現在はリーン系の方がトレンドだという感じはする。が、それらのどれもXP無くしては生まれてこなかったであろう。そういう意味でこの時期に振り返る為に読むのはとても良いのではないかと思う。

肝心の訳に関しても、十分意図が伝わる訳がなされており、早い人であれば2時間程度で目を通し終わると思う。が、座右の銘的に「初心を思い出す」為に常に手元に置いておきたい本だと思う。

 

旧版を読んだことがある人にも、無い人にも、開発者であれば読んで欲しい本。

 

エクストリームプログラミング

エクストリームプログラミング